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ドイツで猛毒リシン使った犯行計画か チュニジア人の男逮捕
2018年6月15日 4時41分

ドイツの検察当局は、国内で猛毒のリシンを使った犯行を計画した疑いで、西部ケルンに住むチュニジア人の男を逮捕しました。

逮捕されたのはドイツ西部ケルンに住む29歳のチュニジア人の男で、国内で猛毒のリシンを作り出し、それを使った犯行を計画した疑いが持たれています。

検察当局によりますと、男は、先月インターネットでトウゴマと呼ばれる植物の種などを購入し、今月に入ってリシンを抽出したということです。

検察が12日、ケルンにある男の住宅を捜索したところ、リシンが見つかったということです。攻撃の具体的な計画は明らかになっておらず、男がテロ組織などに加入していたという情報はこれまでのところないということで、検察は引き続きリシンを作った動機などについて調べています。

地元のメディアは、男はおととしドイツに入国したと伝えています。

リシンは5年前、アメリカのオバマ前大統領や当時のニューヨーク市長などに封書とともに送りつけられた事件でも使われ、微量でも口にすると死に至ることもある猛毒として知られています。