トリクルダウンは嘘だった ロブ・ロジャース(風刺漫画家)/パックン(コラムニスト、タレント)
http://www.newsweekjapan.jp/satire/2017/11/post-5.php
改正案の主人公である Trickle-down Economics (滴り落ちる経済)は嘘だと誰もが分かっている。
「高所得者の税率を下げると彼らの消費と投資が増し、その経済効果で労働階級も得し、税収も増える」という考え方だが、
もともとはコメディアンでユーモア作家のウィル・ロジャーズがコラムで高所得者優遇を皮肉った表現だ。
この表現が生まれたのが1932年。ネタとしても笑えるような政策だが、それから何度も実際に試され、
そのたびにそんな夢のような効果はやはり夢だと分かった。
過去100年のデータから見て、最高税率とGDP成長率はほぼ比例関係にある。最高税率が75%を超えるときこそ成長率が高い。