国会７月下旬まで延長＝２０日議決−政府・与党調整
2018年06月18日21時25分
政府・与党は２０日までの今国会会期について、７月下旬まで１カ月余り延長する案を軸に調整に入った。重要法案を確実に成立させるには１カ月以上が必要とする参院執行部の意向を尊重。野党の出方を見極め、会期末当日に延長を議決する。複数の与党幹部が１８日、明らかにした。
安倍晋三首相は１８日、自民党の二階俊博幹事長と首相官邸で会談。会期延長について「衆参両院でよく話し合ってもらいたい」と述べ、最終的に与党側に委ねる意向を伝えた。与党内では７月２２日までの３２日間延長案などが出ている。野党の攻勢を避けるため、官邸はできるだけ早期の閉幕を求めてきたが、野党との折衝に当たる参院執行部に配慮した。
与党は延長国会で、カジノを中核とする統合型リゾート（ＩＲ）実施法案や、参院定数を「６増」する公職選挙法改正案などの成立に全力を挙げる。公明党は１８日の政府・与党の会合で、水道事業の基盤強化のため事業者間の広域連携を図る水道法改正案などの成立も目指すよう主張した。
延長幅をめぐり、与党は当初、１８日にも首相と公明党の山口那津男代表による党首会談を行う方向だったが、野党の動向を見守るため１９日以降に先送りした。党首会談で延長幅を最終決定した上で衆参両院議長に申し入れ、衆院本会議で議決する段取りを描く。主要野党は延長に反対する。
