https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180627-00000112-asahi-soci

東京都目黒区の船戸結愛(ゆあ)ちゃん(5)が虐待を受けて死亡したとされる事件で、
東京地検は27日、父親の船戸雄大(33)と母親の優里(26)の両容疑者を
保護責任者遺棄致死罪で起訴した。捜査関係者によると、雄大容疑者は結愛ちゃんに
日々の体重を自ら記録するよう指示し、食事制限もしていたという。
両容疑者は逮捕当時は容疑を認めていたが、雄大容疑者はその後、黙秘に転じている。

起訴状によると、2人は1月下旬ごろから結愛ちゃんに十分な食事を与えなかったうえ、
雄大容疑者は暴行を加えるなどして虐待。2月下旬ごろには結愛ちゃんが極度に衰弱して
嘔吐(おうと)したにもかかわらず、2人は虐待の発覚を恐れて放置し、3月2日に
低栄養状態などで起きた肺炎による敗血症で死亡させたとされる。

捜査関係者によると、結愛ちゃんは毎朝4時ごろに起きて平仮名を書く練習をするよう
雄大容疑者から命じられていた。「もうおねがい ゆるして」などと書かれたノートには、
日々の体重や起床時間などが記されていた時期があったという。

香川県から転居して一家で目黒区で暮らし始めた今年1月ごろから、雄大容疑者が
結愛ちゃんに対して「ダイエットしろ」などと指示。過度な食事制限をするようになり、
1日1食の日もあったという。結愛ちゃんの体重は死亡時、同年代平均の約20キロを
下回る12・2キロだった。自宅からは「いきがきれるまでうんどうする」「ふろをあらう」など、
20項目近い決まり事が書かれた段ボール片も見つかった。