台風7号 沖縄に接近 土砂災害・高波に警戒
2018年7月2日 22時03分台風7号
台風7号は、この時間、沖縄県にかなり接近していて、風が急激に強まっています。また、台風周辺の発達した雨雲がかかり雨も強まる見込みで、気象庁は、暴風や大雨による土砂災害、それに高波などに警戒するよう呼びかけています。
気象庁の発表によりますと、台風7号は、午後10時には、那覇市の南西130キロの海上を1時間に15キロの速さで北北西へ進んでいるとみられます。
中心の気圧は985ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は40メートルで、中心の北東側110キロ以内と南西側60キロ以内では、風速25メートル以上の暴風が吹いています。
台風の接近に伴って沖縄県で風が強まり、午後8時40分ごろに慶良間空港で37メートル、午後8時20分ごろに渡嘉敷島で35.8メートル、午後8時すぎに南城市で35.2メートルの最大瞬間風速を観測しました。
台風は、このあとも発達しながら北寄りに進み、2日の朝にかけて沖縄県にさらに近づき、沖縄本島の西の海上を通過する見込みで、2日にかけての最大風速は、沖縄地方で30メートル、鹿児島県の奄美地方と九州で22メートルから23メートルと予想され、最大瞬間風速は沖縄地方で45メートル、奄美地方と九州でいずれも35メートルに達する見込みです。
また、2日にかけての波の高さは、沖縄地方で8メートル、奄美地方で7メートルの大しけが続くほか、九州の沿岸でも2日夕方から3日にかけて波の高さが7メートルの大しけになる見込みです。気象庁は、暴風や高波に警戒するよう呼びかけています。
一方、台風周辺の発達した雨雲がかかるため沖縄地方では2日朝にかけて、奄美地方では2日朝から夕方にかけて、局地的に雷を伴い1時間に60ミリから70ミリの非常に激しい雨が降るおそれがあります。
また、台風からの湿った空気が流れ込むため西日本を中心に、2日にかけて大気の不安定な状態が続き、局地的に非常に激しい雨が降るおそれがあります。
2日夕方までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで沖縄地方で250ミリ、四国で200ミリ、九州南部と奄美地方で150ミリ、九州北部で120ミリと予想されています。その後、夕方から3日夕方までの24時間には、四国と九州南部で300ミリから400ミリ、九州北部で200ミリから300ミリ、奄美地方で100ミリから200ミリ、沖縄地方で50ミリから100ミリの雨がさらに降り、大雨になるおそれがあります。
気象庁は、沖縄・奄美に加え、西日本の広い範囲で土砂災害や急な川の増水、低い土地の浸水に警戒するとともに、落雷や竜巻などの激しい突風にも十分注意するよう呼びかけています。