https://www.sankei.com/smp/life/news/180702/lif1807020032-s1.html

マグロ漁規制は「拙速」 青森の三村知事が国批判
2018.7.2 15:11

 青森県の三村申吾知事は2日の定例記者会見で、7月から太平洋クロマグロの沿岸漁業への規制が強化されたことに関し「新たな漁期(7月〜来年3月末)の開始1カ月前に案が出てきた。拙速な進め方で漁業者からの不満が高まっている」と国を批判した。

 規制では、30キロ以上の大型魚に都道府県別の漁獲枠を設け、青森県の来期の割当量は約361トン。漁業者が減収を強いられるケースも想定されるが、県によると、国から漁獲枠が示されたのは5月末だった。

 水産庁はまだ配分していない「留保分」を一部確保している。三村知事は「(県内のマグロ漁は)10月以降がピーク」とした上で、留保分を各都道府県に速やかに配分するよう水産庁に要望する考えを明らかにした。