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9年前にメキシコ沖で捕獲され、標識をつけて放流された野生のアカウミガメが、先週、高知県の室戸市沖で見つかりました。ウミガメの調査などを行っている協議会によりますと、野生のアカウミガメが太平洋を横断したことが確認できたのは世界で2例目だということです。

先月27日、室戸市沖の定置網にウミガメがかかった、と漁業者から室戸市の「むろと廃校水族館」に連絡がありました。

水族館によりますと、ウミガメの右の前足には金属製の標識が付いていて、アメリカ海洋大気局を示す「NOAA」という文字や個体番号が記載されていました。

水族館がこの標識を付けた海外の研究者に問い合わせたところ、メキシコ沖で2009年7月に捕獲された野生のアカウミガメのメスとわかったということです。

9年前に比べて30センチほど大きくなり、標識が体に食い込んでいたため、水族館は新たな標識を付けて再び海に放したということです。

ウミガメの調査や保護活動を行う日本ウミガメ協議会によりますと、アカウミガメが太平洋を横断したのを確認できたのは世界で2例目だということです。

2018年7月2日 20時18分
NHK NEWS WEB
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