最初はヨガの教室だったんだよな。
その教室の先生と生徒。
最初、麻原が本を出した時、あくまでヨガの本だったんだが、
ちょっとおもしろいヨガ教師が出て来たなって印象。
だから、死刑になった人らも、ただ、ヨガを習いたいって動機でしかなかったんだろ。
ヨガに興味があったら、本格派を求めてる人ほど、入ってしまうような、普通の集団だった。

所が、オウム真理教という「宗教団体」になった頃から、おかしなことを言い始めたんだよな。
私は最終解脱したとか。
なに、それ?
誰が認めたんだよ、そんな事。
お釈迦様かなんかか。
と思うはずなんだけど、信者となった人らは、凄いと崇めていく。
ここらが、バカなんだな。
高学歴とはいえ。

で、偉そうに教祖様になっていく。
高額なお布施を求めていく。
解脱して、欲を無くしたはずなのに、お金を求める・・
ここから、更におかしいぞと、普通は気づくんだけど、巧妙なシステムを取り始める。
出家。
世間に暮らしてれば、変な所に気づくんだけど、オウムで囲い込まれ、洗脳されて行く。

善行を積むことが解脱への道だから、善行を積みましょうと、仏教の基本を教えるんだが、
善行の解釈がすごい。
悪行をなそうとしてる人を、事前に殺して、あの世に送って悪行をさせない事が、最大の善行とか言い出す。
悪行とは、善の集団であるオウムに対立する事。
だから、死刑になった人らは、最大の善行だと考えて、坂本弁護士らや、他、地下鉄サリンで殺人を犯す。
ポアと呼び、ポアしなさいと命令すれば、誰でも殺す。
恐ろしい集団になっていく。

オウムって、日本人の仏教に対する宗教観の盲点を見事に突いた、稀に見る麻原という詐欺師による犯罪なんだよな。
他人事じゃなくて、善人ほど、こういう宗教に騙されやすいから、色々、分析して、世間に知らせていく事こそ、大事だよ。