タイ北部の洞窟から出られなくなっている少年など13人を外へ救出する活動が始まり、現地の責任者は、最も早い人は日本時間の8日午後11時ごろ、洞窟の外へ出てくる見込みだとしています。
タイ北部チェンライ県の地元サッカーチームに所属する少年12人とコーチの合わせて13人は、先月23日に国立公園内の洞窟に入り、大量の水に阻まれて出られなくなりました。
捜索の結果、少年たちは今月2日に無事に発見されたものの、外に出るには狭く長い水路の中を潜るなど危険が伴うことから、8日までの6日の間、救出方法が検討されてきました。
こうした中、救出活動の責任者は8日、少年たちを洞窟の外へ救出する活動を始めたと発表し、日本時間の正午にダイバーたちが洞窟に入り、少年たちの元へ向かっていると明らかにしました。
8日に救出活動に踏み切った理由について、責任者は「水位がこれまでにないほど下がった。このあと雨で再び水位が上がるおそれもあり、きょうが最適の日だと判断した。少年たちの家族からも了解を得た」と述べました。
救出活動は1人ずつ行われ、最も早い人は日本時間の8日午後11時ごろ洞窟の外へ出てくる見込みで、全員が救出されるまでには2日から3日かかる見通しだとしています。
少年やコーチは潜水器具をつけ、1人につきダイバー2人が補助しながら外を目指します。
洞窟の中では多くの救助関係者が出入りして酸素の濃度が下がってきたうえ、今後、大雨が降り、さらに多くの水が流れ込むおそれもあり、少年たちがこれ以上、中にとどまっていれば、危険が及ぶことも懸念されています。
懸念や難所は
少年たちが待機している所から洞窟の入り口まではおよそ5キロの道のりです。多くの場所が水につかり、スキューバダイビングで通過しなければならない場所があります。訓練されたダイバーでも入り口に戻るまでには5時間かかるといいます。
救出の際には少年1人につき2人のダイバーがつきます。
水は非常に濁っていて視界がほとんどきかないということで、洞窟の入り口まで引かれたガイドロープが頼りです。
とても長い道のりなので、空気ボンベを途中で何度も交換しながら進みます。
交換用のボンベは洞窟の中に25メートルおきに配置されています。
少年たちはいくつもの難所を超えなければなりません。
洞窟が非常に狭まっていて人が1人くぐり抜けるのがやっとというところがあります。
岩を砕いてできるだけ通路を広げる作業が行われてきましたが、体を通すだけでなくマスクやボンベ、ホースなど潜水機材に大きな衝撃を与えないように通過しなければなりません。
さらに数メートルの深さまで潜らなければならない場所があるということです。
全文は下記
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20180708/k10011522961000.html
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180708/K10011522961_1807081331_1807081331_01_02.jpg
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