「美しい顔」

第61回群像新人文学賞受賞
第159回芥川賞候補作小説 

片田舎の母子家庭に生まれ育った主人公・裕子
全ての都内私立大学に不合格 やっと引っかかったのは最低偏差値の青学の夜間部。それでも見栄えもいいし
渋谷で派手に遊びたい裕子にはぴったりだった。しかし入学後は醜悪な容姿での為友だちも出来ず、いつも一人ぼっちの裕子。
遂に一念発起し、キャバクラとデリバリー風俗を掛け持ちしお金を貯め念願の美容整形手術を受ける。その後しばらくは生活は派手になるものの、
まだ虚栄心は満たされずない。悶々とした日々を過ごす裕子だったが、ネットや掲示板に転がっている文章を適当にくっつけただけの彼女のSNSは
意外に人気がありフォロワーも多かった。そこで裕子は