小学生の頃、同じクラスに知的障害を持った女の子がいた。
小学6年の時、担任の女性教諭がクラスの生徒全員を前にして
「○○さんは皆さんと同じ中学校に行った方が良いですか、
 それとも特別な学校に行った方が良いですか、どちらが○○さんの為になるでしょうか」
みたいな質問をし、どちらが望ましいか挙手を求めた。

クラスの生徒の殆どが、特別学校の方が有益だろうと挙手したのだが、それを見た瞬間、担任の女性教諭は泣き出した。
「貴方たちは何て酷い人なんだ!」と。

俺らは、俺らなりに精一杯、彼女の面倒を見てたし、友好な関係だった。
でも、小学生とはいえ、俺らなりに必死に最善の選択を考えたのだと思う。

女性教諭はクラスの生徒全員を一列に整列させ、思いっきりビンタを食らわせて行った。
女子生徒の大半が泣き出したが、○○さんが受けた心の痛みはこんなものじゃないと言って、もう一度、全員にビンタを食らわせて行った。
その後、延々と説教タイムがあって、生徒の殆どが嗚咽みたいな状態になった。
そして1人1人、知的障害の女の子に謝罪する事になった。結局、同じ中学校だった。

あれは何だったのか。何が正解だったのか。
今でも、ふと考える事がある