>>937

大麻合法化反対派は精神病患者に対する思いやりからではなく、精神病を大麻やその合法化に対する攻撃の材料の為に使う。

大麻をなくせば精神病もなくなるといった誤った図式を社会に植え付け、むしろ精神病に対する偏見を助長してしまうだけで有り、更にはったりでは高リスク層の使用は抑制出来ない。

最も極端なのは、大麻使用によって物の考え方やライフスタイルが変わってだらしなく無気力になったとして、精神の崩壊の特徴だとする指摘があるが、一方的な価値基準や道徳の押し付けに過ぎず、統合失調症とは何ら関係がない。 

誇張された大麻の害を語る反対派の人たちにすれば、精神病の間口をできるだけ広くしてその悪害を指摘しようとするが、その議論は、
医学的なものではなく、政治的なものである。


1972年、ドラッグ戦争を始めたニクソン大統領に任命されたマリファナとドラッグに関するアメリカ連邦委員会 (シャーファー委員会) までもが、
「マリファナ、誤解のシグナル」という報告書で、
「マリファナによる急性の精神障害で入院しなければならないような例は、アルコールのように顕著なものではない。
カナビス関連の精神病で特別に長期化するようなものはほとんど見られない。
もし、カナビスのヘビー使用が特別な精神障害を引き起こすとしても、極めて稀であるか、あるいは他の原因で起こった急性または慢性の精神病と区別することも極度に難しい」 
と認めるまでになった。

大統領はこれには激怒したとされるがそれ故に後世に於いても、古今東西で権力との親和性の高い「不誠実」さが排除された報告としてその価値が保たれているとも言われる。