2018/07/11 11:45 am
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イメージ写真/Belur Ashok/flickr

人身売買されそうだった26人の少女を救った1人の乗客が、ヒーローとしてSNSや海外メディアで称賛を受けている。
Adarsh Shrivastavaさんは、インド北部ウッタル・プラデーシュ州を走る列車の中で少女たちを見つけ、Twitterで政府当局に知らせた。

■ 様子のおかしかった少女たち

7月5日のことだった。Adarshさんは自分と同じ車両に乗っている26人の少女たちに気がついた。
ひとつの車両に26人も少女が乗っているのは妙だった。それに全員が10〜14歳くらいで、明らかに絶望的な表情をしていたという。
何か良くないことが起こっていると直感したAdarshさんはその場でスマートフォンを取り出し、Twitterアカウントを作成して、インドの鉄道を管轄する鉄道大臣に状況を告げた。それが下のツイートだ。

「私はAvadh急行19040号のs5車両に乗っています。私の車両に25人の少女がいて、何人かは泣いており、全員が不安そうにしています」
「人身売買だ。私が今いる駅はHari Nagarで次はAGAHA、その次はGorakhpur。どうか助けてあげてください。どうか助けて」

■ 30分後に鉄道大臣から返信

それから30分後、鉄道大臣が列車乗客サービス用のTwitterアカウントを使って返信。警察にも連絡が行き、停車した駅で私服警官たちが乗り込んできたとのことだ。

「この件をよく調べましょう」

海外メディアによれば、少女たちを連れていたのは22歳と55歳の男性で、2人はその場で警察に逮捕された。
救出された少女は計26人で、全員がWest Champaran地方の出身、Narkatikyaganjという町で連れ去られIdgahに向かう途中だった。

■ 称賛の声が集まる

少女たちを救ったAdarshさんには、Twitterユーザーから称賛の声が集まっている。

「Adarshさん、あなたに脱帽。世界にはあなたのような人がもっと必要だわ」
「友よよくやった。君は25人の命を救った。我々のもっと多くがこの国の市民に注意を向け、共感し、助けの手を差し伸べる気持ちを持つように祈っている」
「多くの命を救ってくれたAdarshさんにありがとう。あなたは人類愛の希望です」

インド政府によれば、同国では2016年の1年間に9,000人以上の子供が人身売買されているとのこと。貧しい地方の村の子供が「仕事がある」という言葉に釣られて都市に連れて行かれ、そこで奴隷として使われるケースが多いという。

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