西日本豪雨の被災地で、土砂に加えて淡水が大量に海に流れ込んだことなどが要因で、養殖魚が大量死したとの報告が相次いでいる。

 養殖魚の出荷額が全国首位の愛媛県では、宇和島市などでマダイ約4万2000匹が窒息死していることが確認された。塩分濃度の低下のほか、土砂がエラにつまったためとみられる。

 宇和島市の吉田町漁業協同組合では、ハマチなどにも被害が出ており、判明した被害額は2000万円を超えるという。漁協職員の多くが被災し、救助活動にも取り組んでおり、「生き残った魚への給餌もままならない」(担当者)という。

 県水産研究センターの鈴川健二・環境資源室長は「真水が流れ込むとプランクトンが増殖しやすくなり、赤潮が発生して被害が拡大しかねない」と話す。

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2018年07月13日 12時43分
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