女子大生ながらスマホ死亡事故 残された夫は介護施設入居へ


 脳挫傷と診断された晶子さんは、延命手術を施すも、ほどなくして息を引き取った。茂さんは、人工呼吸器をつけた妻の血圧が徐々に下がっていく光景を、静かに見ていることしかできなかった。


「『ちょっと行ってきます』、『はい、行っておいで』と。朝、家内を送りだしてね。あれが最後の会話になるなんて、思ってもみなかった。もっと話したいことがたくさんあったのに…」


 茂さんが語る。



 これだけの事故が起きているにもかかわらず何も規制されないのでは、家内が浮かばれません。このままでは、いつかまた同じ犠牲者が出るような気がしてならないんです」


 晶子さんの遺影を眺めながら、茂さんは最後にポツリとつぶやいた。


「家内はね、“私は必ずあなたの最期を看取る。その後で死ぬ”って、よく言っていたんです。それなのに、先に逝ってしまうんだから…。もうこの家にひとりで住んでいる意味もないので、5月から介護施設に入ろうかと」


 運命は、どこまで非情なのか──。


※女性セブン2018年3月8日号
https://news.biglobe.ne.jp/entertainment/0228/sgk_180228_4218371331.html