https://www.cnn.co.jp/usa/35122563.html

30年前の幼女強姦殺害で容疑者逮捕、DNA技術で特定 米
2018.07.17 Tue posted at 18:00 JST

(CNN) 米インディアナ州の警察は17日までに、30年前に起きた8歳の女の子の強姦・殺人事件への容疑で59歳の男を逮捕した。男は事件後、警察をあざ笑う落書きなどを残して捜査の手を逃れ続けていたが、DNA技術の進歩により身元を割り出される形となった。

事件は1988年4月に発生。インディアナ州フォートウェインに住む8歳のエイプリル・ティンズリーちゃんが家の近所を歩いていたところを何者かが連れ去り、強姦して殺害した。遺体は3日後、約32キロ離れた農村地帯で見つかった。

警察は捜査チームを立ち上げたが、犯人の行方はつかめなかった。遺体発見現場近くの納屋の扉にエイプリルちゃん殺害を認める落書きが見つかったのは、事件から2年後のことだった。
米連邦捜査局(FBI)によると、さらに14年後、次の犯行をほのめかすメモ4枚が、フォートウェインの住宅地の複数箇所で発見された。

警察は殺害現場や上記のメモとともに残された遺留物から犯人のDNAを採取。このほど家系調査のデータベースと照らし合わせて、容疑者の男の特定に成功した。

男は今月15日に逮捕され、同日に罪を認めた。現在は殺人、子どもに対する性的ないたずら、14歳以下の少年少女らに対する監禁で訴追されている。

米国では今年4月にもカリフォルニア州で、新技術を用いたDNA鑑定によって40年以上前の連続殺人・強姦事件にかかわったとみられる容疑者が逮捕された。