マンデラ氏生誕100年 黒人居住区で功績たたえ清掃活動
2018年7月19日 19時45分
南アフリカで人種差別と闘い、5年前に95歳で亡くなったマンデラ元大統領の生誕100年を記念して、最大都市ヨハネスブルクのかつての黒人居住区では、大勢の市民が参加して清掃活動が行われ、政治や社会を変えるために行動したマンデラ氏の功績をふり返りました。
南アフリカのネルソン・マンデラ元大統領は、100年前の1918年に生まれ、少数の白人が大多数の黒人を支配したアパルトヘイト=人種隔離と呼ばれた政治体制との闘いに生涯をささげました。
生誕100年となった18日、南アフリカの内外でさまざまな催しが行われる中、かつては黒人の居住区だったヨハネスブルクのソウェト地区では、大勢の市民が参加して清掃活動が行われ、参加者は道路のゴミを拾ったり枯れ葉を集めたりました。
参加した男性は、「市民一人ひとりが行動することがマンデラ氏に恩返しすることになる」と話していました。
また、この日は地区にあるマンデラ氏が投獄される前まで暮らし、今は博物館になっている家に、障害のある子どもたちが学校行事として訪れました。
子どもたちは、マンデラ氏が質素な暮らしをしていたことや、27年間も投獄されていたにもかかわらず、人種差別との闘いを諦めなかったことを学んでいました。
引率した教師は、「マンデラ氏が果たした役割を知り、その思いを引き継いでいきたい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180718/K10011538691_1807181941_1807181945_01_02.jpg