https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180804/K10011563031_1808040650_1808040725_01_03.jpg

北方領土の択捉島にロシア空軍の戦闘機が試験的に配備されたとロシアのメディアが伝え、ロシアが北方領土の軍備を着々と強化しているものと見られます。

サハリン州のメディア「サハリン・インフォ」が3日、伝えたところによりますと、北方領土のうち択捉島のヤースヌイ空港に、ロシア空軍の戦闘機が試験的に配備されたということです。

NHKが入手した、3日にヤースヌイ空港で撮影された写真では、ロシアの最新鋭の戦闘機スホイ35が少なくとも3機、駐機しているのが確認できます。

ロシア国防省は今のところ正式なコメントを出していませんが、「サハリン・インフォ」は、「今回の試験的な配備は、本格的な配備に向けた第1段階だ」と伝えています。

4年前に民間空港として開港したヤースヌイ空港は、ことし1月から軍民共用となり、3月には戦闘機が訓練のため一時的に着陸したこともありましたが、配備されるのは初めてです。

ロシアは、北方領土を含む島々を太平洋に面した軍事的要衝と位置づけており、北方領土でも軍備を着々と強化しているものと見られます。

2018年8月4日 7時25分
NHK NEWS WEB
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180804/k10011563031000.html?utm_int=all_side_ranking-social_002