サマータイム制導入に強く反対します。(1/2)

サマータイム制は今から百年前の未だコンピューターもなく、「世界時」、「標準時」も制定され
ていなかった1916年に陽射しが弱い高緯度の西洋の国々で始められた前近代の遺物です。

夏季の夕刻から夜にかけての日照時間を有効利用し、国民がAfter5を楽しむために国全体で
日常生活を冬季より1時間繰り上げました(Daylight Saving Time、略称:DST、日照活用時間)。

その方法ですが、当時は時計が各家庭に行き渡っておらず、時刻表を冬用、夏用の2種類
用意するよりも、共用物としての掛時計の針を1時間進める方がはるかに安上がりだったため、
時計の針を動かす現在の方式が採用されたと言われています。

しかし、現代では情報ネットワーク社会が工業社会を完全に包み込み、そのネットワークと
コンピューターシステム全体の根底にある基準時間として「日本標準時」(全国共通の統一
時刻体系)が使われています。その管理・運用精度はミリ秒以下と極めて高い水準にあります。

各家庭及び各個人にまで各種の時計、パソコン、スマートフォンなど多種多様な情報電子機器、
情報端末、家電製品が行き渡り、それらの全てに時刻表示がついていて、「日本標準時」に
準拠して稼働しています。

サマータイム制の導入は、この重要な役割を果たしている「日本標準時」を特定の目的のために
人為的に変更する(春季に時刻を2時間進め、秋季に2時間遅らせて元に戻す)もので、結論
から申し上げれば、愚挙・暴挙と言う他ありません。
導入によりどんな不都合が生じるかは後ほど書き込むつもりです。