https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180810-35123854-cnn-int

タイ北部の洞窟に約3週間にわたって閉じ込められ、世界中が見守る中で奇跡的に救出された
サッカーチームの少年たちのうち、無国籍だった4人に対してタイ当局が10日までに国籍を付与した。

サッカーチームの少年らは6月23日に洞窟に入って行方不明になり、世界各国のダイバーチームによって
無事救出された。7月18日には全員が退院していた。

今回国籍が付与されたのは、メンバーの少年3人とアシスタントコーチの計4人。このうち14歳のメンバーは
隣国のミャンマーで生まれ、幼いころに国境地帯のタイ側に位置する町の施設で養われていたという。

8日のセレモニーでは少年らを含む30人に国籍が付与された。タイ国民であることを示す身分証が
それぞれ手渡され、医療などで公共のサービスを受けられるようになる。

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、タイには無国籍の人が43万人暮らしている。
現状の改善に取り組むタイ政府は、2011年以降2万7000人を超える人々に国籍を付与してきた。

無国籍とみなされるケースとしては、タイ人の両親の存在が確認できない場合、国境が変更された地域を
出自とする場合、国籍取得の手続きの有無を確認できないまま辺境地域に居住している場合などがある。