>>1
杉田氏は「これは理不尽だ!」と感じるテーマに損得抜きに突っ込んでいく。

その原点は、西宮市役所に勤めていた時に、「一般市民」と称する
“プロ市民”の「我が儘」な“要求”に「事なかれ主義」で抵抗せず、
要求をのんでしまう「組織のふがいなさ」への“憤慨”にあると思う。


市議会の傍聴席で騒いで圧力を掛ける極左活動家との「取っ組合い寸前」
の言い争いは、いかにも“義侠心”あふれる「正義感」の彼女らしい。

杉田氏の思想を、保守権力への迎合という人もいるが、
正論を貫かず、声が大きい一部の市民の不当な要求に
すぐ屈してしまう権力への怒りなのだから、
ある意味で、「権力」に最も“厳しく”「対決」しているのである。


それは、また、“行政改革”への「強い情熱」にもつながってくる。
ただ、無謀にも「突撃スタイルでまず行動」という形にもなってしまう。

だから、国連など国際的な会議やイベントに出席して、慰安婦問題等で、
そんな得意でもない英語やフランス語で、日本の立場を訴えたりもする。


BBCの取材に、ほかの誰もいやがって引き受けない役割を引き受けて、
伊藤詩織氏の訴え(の矛盾や欺瞞)に、無謀にも反論したりもした。

ただ、そこで思い込みだけで一方的な意見を言うのでなく、
いろんな意見に対して、率直に反応もするし、固執するわけでもない。


私が、杉田氏を高く評価するようになったのは、こうした現場主義と、
「主義主張」や「損得」に“こだわらない”柔軟な発想と現実性である。

実際、偽リベラル勢力は、本当に「杉田水脈」を“怖れている”ようだ。
どうしてなのかといえば、やはり、
杉田氏のこれまでの政治家とは異質の「突破力」が“怖い”のだと思う。


あえていえば、杉田氏はアニメのヒロインのような人だ。
それでもって、あれこれ損得や揚げ足とられる事を怖がらずに攻撃してくる。

若い人に対するアピール力もあれば、普通の結婚をして子供もいて、
庶民的というのでは、(反日左派勢力の)警戒すべき存在なのだろうと思う。


しかし、その新しさは、味方であるはずの伝統的な保守層にとって、
とまどいと警戒の種にもなる。

自民党の中で、なんでも安倍首相に近い人物がたたかれていると嬉しくなって、
便乗する、本来、擁護しても良いはずのもっと保守的な人の中から、
この際、叩いておこうという動きがあるのは「思慮深くて」本音を表現できずに、
我慢している人たちの杉田氏への一種の“嫉妬”なのかもしれない。


いずれにしても、杉田氏に対して、その持ち味を失って欲しくないし、
そういう人が存在を許してこそ、日本という国も各政党も活力が保たれるのだと思う。

【徳島文理大学 教授 八幡 和郎】http://agora-web.jp/archives/2034163.html (w7145)