https://mainichi.jp/articles/20180718/k00/00e/040/222000c

 「水があふれる。急いで車に乗って!」。
肘川沿いに1人で暮らす松本厚美さん(90)は7日早朝、自宅にやって来た消防団に避難を促された。
約3キロ上流にある野村ダムは、午前6時20分に過去最大量の放水を予定していた。
市は地区の約2400世帯に避難指示を発令していたが、松本さん宅に防災無線はなく、川の状況は分からなかった。
ポンプ車に乗せてもらい避難所に向かった直後、自宅は濁流にのみ込まれた。
つえが手放せない松本さんは「車で助けてもらい、ありがたかった」と感謝する。