https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180813-00000007-sasahi-soci

徳島市で12日に開幕した「阿波おどり」は、波乱の幕開けとなった。

去年までは毎日最後に、1500人の踊り手がおどる「総踊り」がフィナーレとなる名物だったが、今年は突如、中止になった。

このために毎年、初日は桟敷席はどこも満席となるのだが、今年は空席も見られた。
総踊りが中止になった理由は、これまで報じられているように徳島市の遠藤良彰市長と阿波おどりの有名連
(阿波おどり振興協会等に加盟する阿波踊り連33連のこと。卓越した技量を披露するこれらの連は、
前夜祭や選抜阿波おどり大会などの大型イベントへ参加)をたばねる、阿波おどり振興協会が対立したためだ。

そして総踊りが中止となったため、有名連が分散。4つの演舞場で踊る形に変更されたのだ。

これまで総踊りは、阿波おどり期間中、南内町演舞場で午後10時から30分間、阿波おどり振興協会に属する1500人が
太鼓、三味線、カネの音に合わせて一糸乱れぬ踊りを披露していた。

だが遠藤市長は、「有名連が分散して踊れば、南内町演舞場以外のチケットも売れるはず。だから総おどりは中止する」
との方針を打ち出た。しかし、阿波おどり振興協会の山田実理事長らはこれに強く反発し、こんな爆弾発言が飛び出した。

「遠藤市長は、われわれとの話し合いにすら応じない。強権的な手法で中止を断行した。そんな市長を政治的な思惑で
後押ししているのが、地元の徳島新聞と自民党有力国会議員。この問題の背後には阿波踊りの利権がある。
このままでは引き下がれない。13日午後10時にわれわれの手で『総踊り』を復活させる」(同協会幹部)

阿波踊りが開幕した12日に、山田理事長らが「遠藤市長にいじめられている、阿波おどり振興協会です」
と観客の前でしゃべりだすと大きな歓声。

「どこかで、総踊りができないかと考えている」と訴えると、拍手喝采で総踊りへの期待の大きさ、支持がうかがえた。
開幕日には桟敷席からもこんな声が相次いだ。

「総踊りを期待してきたが、ないと拍子抜け。わざわざ足を運んだのに…」

「総踊りがないと聞いて、チケットを払い戻してほしかった。それができないからしょうがなく見に来たが、パッとしないな。
総踊りをさせない徳島市の運営はおかしい」

中止が決定している総踊り。阿波おどり振興協会がこだわるのは、理由がある。もともと、総踊りは南内町演舞場の
集客が芳しくないと、徳島市などから相談を受けて、阿波おどり振興協会が独自に考えて、大きく発展させた経緯がある。

それなのに開幕直前の8月10日、山田理事長ら阿波おどり振興協会の幹部のもとに、<安全、安心な阿波おどりの実施について(通知)>
という文書が、阿波おどり実行委員会の遠藤市長から届けられた。

<協会が総おどりと称する大規模なおどりを実施するとの情報を仄聞いたしました><大規模な踊りを実施することは、
安全、安心に観点から様々な危険性が生じる><そういった事態を引き起こさないためにも、くれぐれも規律ある行動を>
と釘を刺すように記されていたのだ。阿波おどり振興協会協会の山田理事長はこう激白する。

「はっきり言うて、ブチ切れました。情報の出所も示さずに、ウワサ程度に聞いたからと公印まで押した文書をいきなり送り付けてくる。
権力を笠に着るやり方ですよ。阿波踊りは日本の皆様がご存知の通り、踊る阿呆に見る阿呆が根本にあります。
自由を謳歌できる、そういうお祭りなのです。この文書は、遠藤市長の許可なしに踊るなという警告、脅しです。
ずっとわれわれはいじめられてきた。それでも耐えてきましたが、もう我慢も限界です」

そして阿波おどり振興協会は急きょ、対応を協議。13日夜10時に「総踊り」を挙行することを決めたという。山田理事長は決意をこう語った。

「総踊りとなるかどうかは別ですが、踊る阿呆に見る阿呆、阿波踊りの原点に立って踊りたい。遠藤市長に止める権限はありません。
協会の有志で、これぞ阿波踊りと言われるものをお見せしたい」

遠藤市長は、13日夜に総踊り決行との情報を聞き、緊急に会合を持ち、阿波おどり振興協会に中止するように申し入れている。

13日夜が今年の阿波おどりの最大の山場となりそうだ。


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1が建った時刻:2018/08/13(月) 15:52:49.69