かなり前の話だけど、飲食店でバイトしてたときに、
日本好きっぽい外国人観光客から「日本には、もうニンジャはいないのか?」と聞かれた。

「結構いるよ」と言ったら「どこに?誰がニンジャなんだ!?」と言われた。
「見た目じゃ判らんよ」と言うと「どうしてだ?忍者は黒い服を着て刀を背負って…」とか言う。

「忍者の仕事はなんだ?現代で言うスパイやスナイパーだろ?
現代日本で黒装束を着て刀を背負っていたら目立ってしかたがない。
ビジネスマンのようにスーツ姿だったり、普通の人と同じ格好だよ。
今は竹筒くわえて水にもぐったりする事もない。
メイドインジャパンのハイテクツールを使ってスパイ活動を行うんだ。
昔は幕府や大名が忍者のボスだったが、今は国家機関に属している。
アメリカのCIAみたいな組織だけど、政府はその存在を認めていない。
忍者は公務員ばかりでなく、いろんな会社や組織に一般人として送り込まれてる人も多い。
詳しく知りたいなら、民明書房の『現代の忍者』って本が一番いいよ」

って教えたら、本屋に走っていった。