昔秋葉原の店でサーバー用のECC付きの高価なメモリをちょっとだけ安く売っている
店があったのでフル実装用に多数かって使った。簡単なメモリー検査1時間ぐらいでは
何もエラーが出なかったし、そもそもECC付きなのだからと安心してシステムを組んだ。
ところが、これがどうも1日おきぐらいになぜかシステムがダウンするんだな。

それで一本ずつ別のマシンでメモリーテストプログラムを使って(簡単な検査も
それでやったのだが)徹底検査をすることにしたら、やはりどれも少しずつ
エラーが出る。どうやらチップキルといわれる構成の高度なECCメモリモジュール
なんだが、もう既にマージンが無い不良のメモリ部分を切り離した状態になって
いて、それでギリギリ動いていたが、あるいは1ビット分が不良でそれを
ECC訂正しながらやっとこ正常に見せかけて動作しているような不良品だったようだ。
 原因を突き止めるのに何ヶ月もかかった。
それで販売したところに文句いったら、メーカー永久保証があるからアメリカに送って
取り替えて貰うようにの一点張りであった。

 要するに、どこかのサーバーメーカーが選別して不良になったり、あるいは
初期不良で製品に組み込むのをやめた製品を、買い取って売る店が秋葉原には
あるということ。簡単なメモリテストでぼろがでなければ客に売ってしまう。
客がそのまま受け取ればそれはそれでよし、返品をいってきたら上記のやり方
で逃げる。そういう不良ロット、不良品のはけ口として、まさしくバッタ商売
としてやっていることがあるのだと良い勉強になった。 検査に数ヶ月を
費やした時間ろ労力と、作業の遅れは、自己責任というわけなんだろうがね。