各地で農作物などに被害を及ぼす特定外来生物のアライグマの生息域が約10年前と比べて、3倍に広がっていることが環境省の調査で分かった。新たに見つかった9県を含め、44都道府県で確認された。環境省は「自治体と協力して捕獲などの対策を続ける」としている。

 北米原産のアライグマは、1970年代にテレビアニメの影響でペットとして大量に輸入されたが、捨てられたり逃げ出したりして野生化。雑食性で繁殖力が高く、各地で果物や野菜などを食い荒らし、農作物被害は年間3億円を超える。生態系への悪影響や文化財の被害も報告されている。

朝日新聞社
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