防衛省は12日、海上自衛隊のイージス艦「あたご」が米ハワイ沖で弾道ミサイル用の迎撃ミサイル「SM3」の発射試験を行い、迎撃に成功したと発表した。弾道ミサイル防衛(BMD)能力を備えた海自のイージス艦は、すでにSM3の搭載が可能な「こんごう」型の4隻に続き、5隻目になった。

防衛省によると、12日午後5時40分(日本時間)ごろ、米軍がハワイ・カウアイ島の試験施設から標的となる模擬弾道ミサイルを打ち上げ、あたごが沖合で探知し、SM3を発射。大気圏外で標的に命中するのを地上からの映像などで確認した。海自のイージス艦によるSM3の発射試験は5回目で、うち4回で命中に成功している。

あたごは昨年12月までBMD用の改修を受けていた。同型艦の「あしがら」も今年度中に改修を終える予定で、建造中の新型艦2隻も加わればBMD能力を持つイージス艦は8隻になる見込み。【前谷宏】

毎日新聞2018年9月12日 21時45分(最終更新 9月12日 22時19分)
https://mainichi.jp/articles/20180913/k00/00m/010/126000c
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米国防総省
Japan Missile Defense Flight Test Successful Through Intercept September 12, 2018
https://mda.mil/news/18news0005.html?platform=hootsuite