読売新聞 2018年09月14日 11時53分

東京都大田区の多摩川で1月、評論家の西部邁さん(当時78歳)の入水自殺を手伝ったとして、
自殺ほう助罪に問われた東京メトロポリタンテレビジョン(MXテレビ)の子会社の元社員・窪田哲学被告(45)(9月12日付で懲戒解雇)に対し、
東京地裁(守下実裁判官)は14日、懲役2年、執行猶予3年(求刑・懲役2年)の判決を言い渡した。

判決によると、窪田被告は別の男(懲役2年、執行猶予3年の有罪確定)と共謀。
1月21日未明、多摩川まで西部さんに同行し、遺体が流されないよう西部さんの体と川岸の立ち木をロープでつなぐなどして入水自殺を手伝った。

窪田被告は公判で「遺体が流されないようにしただけで自殺を手伝ったわけではない」と無罪を主張したが、
判決は「ロープを購入するなど入念な準備をしており、心理的、物理的に自殺を容易にした」と退けた。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20180914-OYT1T50058.html