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「性別や年齢にとらわれない医学目指す」医学会団体が声明
2018年9月14日 20時54分

東京医科大学の入試で女子の合格者を抑えるなどの点数操作が行われていたことを受けて、医学会の連合会が会見し、「性別や年齢にとらわれずに医学の道に進める環境作りを目指す」とする声明を発表しました。

厚生労働省で会見を開いたのは外科や内科など129の学会で作る「日本医学会連合」です。

東京医科大学の入試では一律に点数を操作し、女子や浪人生の合格者数を抑えていたことなどが、大学の内部調査委員会の調査で明らかになっています。

この問題について門田守人会長は、「女性医師は出産や育児などと医師としてのキャリア形成の時期が重なり、両立が難しいということが理由になっていたが、一部の事例を一般化して個人の熱意や能力を軽視することがあってはならない」と述べました。

そのうえで、医療界全体の意識改革が必要だとして「性別や年齢にとらわれずに医学の道に進める環境作りを目指す」とする声明を発表しました。

団体が加盟する学会に行った調査では、各学会の役員に占める女性の割合は8%にとどまっているということで、今後改善策を検討することにしています。