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豚コレラ 他に死んだイノシシいないかパトロール開始 岐阜
2018年9月14日 18時53分

岐阜市内で野生のイノシシ1頭が死んでいるのが見つかり、岐阜県の検査で豚コレラウイルスの陽性反応が出たことを受けて、県は他にもイノシシが死んでいないか、現場の周辺でパトロールを始めました。

岐阜県がパトロールを行っているのは、13日に野生のイノシシが死んでいるのが見つかった現場と、飼育しているブタが豚コレラに感染した養豚場、それにこの養豚場が利用していたふんを肥料に加工する施設から、それぞれ半径10キロ以内の地域です。

このうち、死んだイノシシが見つかった現場近くの雑木林では、岐阜県の担当者2人が、棒で草木をかき分けながらイノシシの死骸やふんがないか確認していました。

県は豚コレラの問題が終息するまで、毎日パトロールを行うとしています。

岐阜県岐阜地域環境室の山内康裕室長は「イノシシが豚コレラの感染源になるおそれもあるので、しっかりと調査を行いたい。市民の皆さんにもイノシシの死骸を見つけた場合は県に連絡していただきたい」と話していました。

養豚農家に消毒薬配付 県畜産協会

岐阜市の養豚場で豚コレラが発生したことを受けて、岐阜県畜産協会は14日、感染の拡大を防ぐため、会員の31の養豚農家に無料で消毒薬を配ることを決めました。

消毒薬は豚舎や作業用の車、長靴などの消毒に使うためのもので、岐阜県畜産協会によりますと、15日までに2リットルから4リットルほどがすべての農家に届くよう業者に手配しているということです。

豚コレラをめぐっては、岐阜市内で死んでいるのが見つかった野生のイノシシから豚コレラウイルスの陽性反応が出たことから、協会は会員に対し、養豚場の出入り口に野生のイノシシが入らないよう柵を設けるなど、外部からウイルスが持ち込まれないようにする対策を徹底するよう呼びかけています。

県が融資相談窓口を設置

岐阜県は、経営への影響が心配される養豚農家などからの融資の相談に応じる窓口を14日から設けました。

岐阜県が設けたのは、養豚農家向けの相談窓口と豚肉を扱う流通や加工の中小企業向けの相談窓口です。

豚コレラの影響で売り上げが減った場合の運転資金などの相談に応じようと設けられ、このうち養豚農家からの相談には岐阜県庁の農業経営課と県内10か所の農林事務所で担当の職員がそれぞれの事情に合った融資制度を紹介します。
(リンク先に連絡先あり)