西日本豪雨で、全国から被災地に寄せられた義援金の支給ペースに各府県で格差が生じている。岡山県内では全壊世帯に70万円超が支給されているが、広島県内の市町の多くは5万円にとどまり、被災者に届いていない府県もある。配分方法や時期に基準がないためだが、義援金は当面の生活資金として使われることが多く、専門家は「被災者が生活再建に踏み出すため、支給を急ぐべきだ」と指摘する。

 ◆150億円の善意

 日本赤十字社や中央共同募金会を通じて義援金を受け付けている10府県によると、21日までに各府県が直接受けた分を含め、義援金総額は計149億8900万円。岡山県が最も多い約74億円、愛媛県が約34億円、広島県が約33億円と、3県で全体の9割超を占める。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180923-00050082-yom-soci