iPhoneやiPad、あるいはMacのユーザーは注意が必要だ。わずか15行のHTMLコードを読み込むだけで、デバイスがクラッシュしてしまう脆弱性が発見された。

そのコードをサファリで開くと、デバイスがフリーズしたりクラッシュしたり、時には再起動を繰り返すこともある。
iPhoneやiPadの場合は、サファリだけでなくレンダリングエンジンにWebkitを使っている他のブラウザや、アプリでもこの被害にあう可能性がある。

フェイスブックやツイッターなど、ウェブベースのコンテンツを表示できるiOSのアプリはすべて危険だ。

この攻撃はMacBookやiMacにも有効だという報告もあり、macOSやiOSのバージョンも問わないようだ。関係者によると、リリースされたばかりのiOS 12のベータ版でも、この脆弱性は確認されたという。

さらには「ハッキントッシュ」と呼ばれる、アップル以外のパソコンでmacOSを起動しているシステムも危険だ。

「サファリDoS」と呼ばれるこの攻撃では、iOSやMacのデバイスにマルウェアをインストールすることはできない。しかし、単なるいたずらに過ぎないと甘く見てはいけない。

クラッシュしたらサファリのタブを自動的にリロードする設定にしている場合、端末がリロードを繰り返すループ状態に入り、再インストールを余儀なくされる可能性もあるのだ。

セキュリティ専門家のSabri Haddoucheによると、サファリDoSを引き起こしているのは
というタグだ。これはページをブロック分けするためのタグだが、
の中に大量の
をネストした場合、サファリは理解できなくなるのだという。サファリDoSを引き起こすためには3500近い
をネストする必要があるという。

信頼のおけるサイトやアプリのみを利用しているユーザーなら、サファリDoS攻撃を懸念する必要はない。また、アップルもすぐにパッチで対応することが予測される。
それまでは、不審な人物からメールやメッセージで送られてきたリンクをクリックする際は注意しよう。こういった攻撃をして楽しむ愉快犯もいるのだ。

http://news.livedoor.com/lite/article_detail/15349358/