・差別扇動と排外主義NO あす千代田で韓国語翻訳者らフェス

 家百田尚樹氏の講演会が、学内からの反対で中止になった。その後、学園祭の実行委員会に差別禁止ガイドラインの策定などを求めた市民グループ・反レイシズム情報センター(ARIC)の代表梁英聖さん(36)らに対し、ツイッター上で「反日」「日本から出て行け」などの差別や脅迫の書き込みが相次いだ。経緯を知った韓国映像翻訳「西ケ原字幕社」(杉並区)代表の林原圭吾さん(43)が、友人らに声を掛け、梁さんらによるトークや音楽、映画などのイベントを開催した。

 梁さんへの差別や脅迫の書き込みはいまだに収まっていない。この現状から今年もイベントの定着を目指して開催する。「2020年の外国人受け入れ」をテーマに、NPO法人「移住者と連帯する全国ネットワーク」の高谷幸理事と梁さんが対談するほか、韓国の盧武鉉元大統領の歩みを描いた「ムヒョン〜二都物語」の上映、この映画の音楽監督を務めたチョ・ドンヒさんのライブなどを予定している。

 林原さんは「心無い人々とは違う姿を継続的に示していくことで、少しでも状況を変えることにつながれば」とし、梁さんは「目に見える形で抗議の意思を示してくれることは非常に心強い」と話している。

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2018年9月28日 東京新聞
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