麻生大郎氏 語録

「『現実社会』では憚(はばか)られるような内容の発言でも、
   『ネット社会』、殊(こと)に『匿名掲示板』のようなところでは、発言できてしまう。
   このような発言は、今の時代、ネット環境さえあれば、子供でも目にすることができる。
   こういった事は、子供の情操発育上、非常に問題があると思う。
   『本音』が言えたりするのが『匿名掲示板』などの良さでもあるのだろうが、
   昔は、『現実社会』一本で、子供は、そのような『本音』を見聞きする事は稀(まれ)だったが、
   今の時代は、当たり前になってしまっているようだ。
   そして、『ネット社会』に染まり過ぎた所為か、今度は『現実社会』でも『本音』を
   言い出す人達が、老若男女を問わず、少なからず出て来ているようだ。
   『本音』と『建前』を使い分ける事が、社会の潤滑油の役割を果たして来たと思うが、
   近年のこういった事象は、決して好ましいとは思えない。」

「『物厚ければ情薄し』という言葉を知っているか? まさしく君達現代人の事だよ。」

「近年、火を怖がる子供が増えているそうだが、これは人間の『進化』なのか、それとも『退化』なのか?」

「先日、小学校の通学路を歩いていたら、下校中の複数の小学生男子が、車が脇を走る中、
   歩道をはみ出してふざけ合っていた。
   通りがかった高齢の女性が『危ないよ』と声を掛けると、その男子小学生の一人が『何が?』と返していた。
   高齢女性は、怪訝(けげん)な表情でその場を立ち去った。
   果たして、あの男子小学生は、何が危ないのか本当に認識できていなかったのか、
   それとも、認識できてはいたけれども、素直に応じられなかったのか、
   何れにしても、こういった些細なやり取りの中にも現代社会が抱える問題点が垣間見えたような気がした。」

「最近の子供は、子供らしい『幼稚な遊び』をあまりしないようだ。
   『幼稚な遊び』には、それなりの意味があると思うが、『幼稚な遊び』を充分に経験せずに大人に成長した時、
   彼らの情操に、何らかの問題は生じないのだろうか?」

「社会に『秩序』は必要不可欠だが、『完璧な秩序』は、もはや『悪』である。」

「『文化』の土台がしっかりしていない『物質文明社会』は、『砂上の楼閣』のようなものだ。
   近年の人間社会は、『文化』が『文明』の進歩に追い付けていないというより、
   『文明』が進化すればする程(ほど)、ますます『文化』が疎(おろそ)かになって来ているようだ。」

「文明が進めば進むほど、人間の能力は退化する。」

「近年、様々な事象において、人間社会の『不寛容化』による『受忍限度の低下』が著しいようだ。
   果たして、この『受忍限度の低下』は、正当な『低下』なのか?」

「スマホ依存やインターネット依存が人間に及ぼす悪影響を考えれば、受動喫煙問題なんて言うのは、大した問題ではない。」

「他人のタバコの煙を許せる寛容で大らかな社会を取り戻せた時、
   新幹線の車内でナタを振り回すような人間は出現しなくなるだろう。」

「人間は知性が高いから火を扱うことが出来る。
   動物は火を恐れるが、タバコの火や煙を不快に感じる人間は、知性が動物並に低いという事だ。」

「最近は、被害妄想的な女性が増えて来ているような気がする。」

「インターネットと携帯電話が普及した時点で、ある意味、人間社会は終わっている。」