不動産投資顧問会社の米ラサールインベストメントマネージメントは3日、大阪市中心部の高層オフィスビル「御堂筋フロントタワー」(大阪市北区曽根崎新地、20階建て)を取得したと発表した。都心の一等地にありながら、ビルの開発・運営会社の倒産などで空き家となっていたが、完成から8年を経て、ようやくテナントの募集が始まる。

 ビルは敷地面積1737平方メートルで、JR大阪駅から徒歩9分の好立地にある。土地を所有する大阪市内の不動産会社と「三菱地所」(東京)が出資した特定目的会社(SPC)が2010年に完成させた。その後、SPCが資金繰りに窮するなどして11年に倒産し、ビルを使用できない状態が続いていたが、ラサール社が不動産会社などから土地と建物を取得したことで、テナント募集開始のメドがついた。

 ビルのある大阪・梅田地区は、景気回復に伴って、オフィスの需給が逼迫ひっぱくしている。

2018年10月04日
YOMIURI ONLINE
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