「北海道のおいしいものは全て東京に輸出され、その残り物を稚拙な料理技術で〜
 おいしいわけはないではないですか」
「北海道の食事は日本全国の中でも群を抜いてまずい」
「北海道では近代の不在がある。私は初めて北海道に降り立ったとき30年前の本州のよう〜」
「伝統も近代もないということは過去も未来もないということ」
「食事が(おそろしく)まずい」
「料理の技術は驚くほど稚拙ですし、それを食べている道民たちも(失礼を承知で言えば)味覚や美意識が全然洗練されていないのです」
「人が不親切で殺伐としている」

「近代とはこういうものだったか」と
北海道での生活によって私は しみじみと思い知らされています

表現者クライテリオン 2018年09号
https://the-criterion.jp/backnumber/80_201809/
北海道の虚像と実像2 北海道は食事がまずい/古川雄嗣(北海道、この見棄てられた大地)


北海道教育大学旭川校准教授 古川雄嗣