毎日新聞 2018年10月7日 20時14分(最終更新 10月7日 20時45分)

500行参加、休日や深夜決済可能でネット通販に利便性
 全国銀行協会(全銀協)は9日から、24時間365日いつでも他行口座にお金を即時に振り込める新システムを稼働させる。全銀協に加盟する全国の金融機関の約500行が参加。休日や深夜の決済が可能になり、インターネット通販などで利便性が高まりそうだ。

銀行間の振り込みは、全銀協が運営する「全銀システム」で行われている。これまでの稼働時間は平日午前8時半〜午後3時半で、他行への当日振り込みの受け付けは午後3時までだった。それ以降や土日祝日の振り込みは翌営業日まで処理されなかった。

 9日からは大手や地方、ネット系銀行、信用金庫、信用組合などが新システムに参加。このうち準備が整った三菱UFJ銀行や三井住友銀行など一部で24時間365日即時振り込みが実現する。他の地方銀行などは準備が整うまで受付時間を夜間に延長するなどして対応する。みずほ銀行は自行システムの更新作業中で当面参加を見送る。

 ネット通販の普及で即時入金のニーズは高まっている。流通業者は代金振り込みをすぐに確認できて商品発送がスムーズになり、利用者は早く受け取れるようになる。金融とIT(情報技術)を融合したフィンテック企業の台頭で、個人間送金もスマホアプリで簡単にできるようになっており、新システムは既存の金融機関にとってフィンテック企業への対抗手段になる。

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経済
全銀協
24時間、他行口座に即時振り込みOK 9日から
毎日新聞 2018年10月7日 20時14分(最終更新 10月7日 20時45分)


500行参加、休日や深夜決済可能でネット通販に利便性
 全国銀行協会(全銀協)は9日から、24時間365日いつでも他行口座にお金を即時に振り込める新システムを稼働させる。全銀協に加盟する全国の金融機関の約500行が参加。休日や深夜の決済が可能になり、インターネット通販などで利便性が高まりそうだ。

<メリットと注意点とは>ネット銀行は給与振り込み先口座として使える?
<大手銀>大阪に業務分散 災害対策、東京と補完有料記事
 銀行間の振り込みは、全銀協が運営する「全銀システム」で行われている。これまでの稼働時間は平日午前8時半〜午後3時半で、他行への当日振り込みの受け付けは午後3時までだった。それ以降や土日祝日の振り込みは翌営業日まで処理されなかった。

 9日からは大手や地方、ネット系銀行、信用金庫、信用組合などが新システムに参加。このうち準備が整った三菱UFJ銀行や三井住友銀行など一部で24時間365日即時振り込みが実現する。他の地方銀行などは準備が整うまで受付時間を夜間に延長するなどして対応する。みずほ銀行は自行システムの更新作業中で当面参加を見送る。

 ネット通販の普及で即時入金のニーズは高まっている。流通業者は代金振り込みをすぐに確認できて商品発送がスムーズになり、利用者は早く受け取れるようになる。金融とIT(情報技術)を融合したフィンテック企業の台頭で、個人間送金もスマホアプリで簡単にできるようになっており、新システムは既存の金融機関にとってフィンテック企業への対抗手段になる。


 振り込みの24時間365日化は英国など各国で導入され、携帯電話の番号を入力するだけで決済できるサービスなどキャッシュレス化を促している。【土屋渓】

振り込みを24時間365日化する主な銀行
三菱UFJ銀行

三井住友銀行

りそな銀行

横浜銀行

千葉銀行

北陸銀行

住信SBIネット銀行
https://mainichi.jp/articles/20181008/k00/00m/020/047000c