【国際情勢分析】
脱「一帯一路」は波高し 中国資本が浸透したモルディブの未来は

今年に入ってアジア各地で、中国の影響力見直しを掲げる指導者が選出された。(左から)マレーシアのマハティール首相、モルディブのソリ次期大統領、パキスタンのカーン首相=AP
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9月24日、モルディブの首都マレに集まった野党統一候補ソリ氏の支持者。大統領選でソリ氏は親中派の現職ヤミーン大統領を破って当選を果たした(AP)
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9月23日、大統領選の投票が行われたモルディブの首都マレで、一票を投じるヤミーン大統領。親中国的な政策を進めたが、野党統一候補ソリ氏に敗れた(AP)
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産経 2018.10.9 08:00
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概要ザックリ
●モルディブ親中政権は強健と腐敗が主因で選挙に負けたが、中国からの借金で建設の巨大公共施設も敗因。
●世界で一帯一路関連事業の見直しがようやく始まった。だが着手済みは手遅れで、借金のかたに中国のモノだろう。
●パキスタン政府関係者「たとえインフラが中国に取られても、インフラが無いより有ったほうがマシ。」


 南海の楽園が選択した「脱中国」の行方は−。9月のモルディブ大統領選で親中派の現職が敗北し、親インドの野党候補が勝利した。新政権は中国マネーによるインフラ整備を見直す予定で、巨大経済圏構想「一帯一路」の退潮と捉えることもできる。ただ、中国の影響と資金は既にモルディブに深く染みこむ。公約通り中国の“赤色”をぬぐえるかは未知数だ。
(ニューデリー 森浩)

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