総合スーパーのユニーは9日、愛知県稲沢市から名古屋駅近くの再開発地区にある複合高層ビル「グローバルゲート」(名古屋市中村区)に本社機能の大半を移転した。
ジーパンなど服装自由化や、自分の座席を固定しないフリーアドレス制を導入。
働き方改革で生産性を高める。

登記上の本社は稲沢市に残すが、実質的な本社移転となる。
親会社で東京に本社を置くユニー・ファミリーマートホールディングスと行き来しやすくし、グループの連携を強化する狙いもある。

ユニーの佐古則男社長は「東京との移動時間が短くなることに加え、採用面も募集しやすくなる」と期待を込めた。
同社は1995年に名古屋市から稲沢市に本社の登記を変えた。
今回は約23年ぶりの「帰名」となる。

グローバルゲートの12、19、23〜26階にフロアを借りた。
約400人が在籍する商品部のある24階ではフリーアドレス制を導入した。

そのほかに3フロアに気軽にミーティングスペースとして使える「コミュニケーションエリア」を設置。
19階には昼食や休憩で使う「コミュニケーションラウンジ」がある。

社員同士の連絡手段として企業向け対話アプリ「LINEワークス」を導入し、迅速に情報共有する。
関西など広域の営業部では本社への移動時間を短縮するため、サテライトオフィスを作り、TV会議システムを入れた。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO36274720Z01C18A0L91000/