来年3月に迫った英国の欧州連合(EU)離脱を前に、トヨタ自動車など日本の自動車メーカーが対応を迫られている。トヨタは9日、英国とEUとの離脱交渉が決裂し、貿易を巡る合意に至らないまま離脱が決まった場合、部品調達が滞る恐れがあるとして、一時的に英国工場の生産を停止する可能性があるとの認識を明らかにした。

 トヨタは2017年、英国工場で約14万台を生産。そのうち約9割をEU諸国に輸出した。部品の多くはEU域内から調達しており、工場では抱えている在庫はわずかという。

 貿易条件を巡る交渉がまとまらないまま、英国がEUから離脱した場合、猶予期間がほとんどないため、物流の混乱は避けられないとみられる。部品調達が滞れば、英国での生産を一時的に停止せざるを得ないという。

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2018年10月10日 07時43分
YOMIURI ONLINE
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