ユニクロを展開するファーストリテイリングは9日、衣料品の検品や仕分けなどをロボットが自動で行う東京・有明の倉庫を記者団に公開した。

 今月から本格稼働させ、人員の9割を削減できたという。大半の作業を無人化した同社の倉庫は初めて。

 トラックで届いた商品をロボットが専用ラインに乗せ、商品に付いた電子タグを機器で読み取り、品番などをチェックする。発送時には、ベルトコンベヤーに移された商品をロボットが段ボールで梱包(こんぽう)し、ラベル貼りも行う。人が行う作業はごく一部という。

 物流機器大手ダイフクと提携して従来の倉庫を改修し、自動化を実現した。倉庫1か所の自動化には10億〜100億円程度の投資が必要になるが、柳井正会長兼社長は記者会見で「2〜3年で世界中にある倉庫に広げたい」と述べた。

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