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liberalismの創始者はジョン・ロックで、ロックの思想を基にしたアメリカ合衆国の独立宣言が、自由主義国家の始まりとするのが一般的な説だ

libertyはliber(自由、解放)が語源、これはローマ時代がルーツ
liberalisを語源とした、liberalityはliberal artsといった自由な芸術・技術
(反対に自由でない技術・芸術はliberalではなくservus/slavish=奴隷のような) の活動状態を意味する、これもローマ時代がルーツ

servusまたは派生形容詞のslavishは「依存する」「自立していない」「自由でない」という含意がある

liberやliberalisからは、libertineという放蕩者、道楽者という悪い意味の派生語もあり、liberalは自由という言葉を除けば、あまり良い意味ではない

liberalisはliberをルーツとしているので、単なる派生語でそこから他の単語の含意を構成しない
liberalityで言うところのliberalは、道徳のタガが外れるとか、出生が奴隷でないものといった今では使われてない意味も含む

政治的な意味としてのliberalismはliberty(liber)から派生、マグナ・カルタ(Magna Carta Libertatum、偉大な自由の憲章)が根拠
liberalityのliberalは俗語であり、政治用語として使われることはないし、前述のように非道徳、ずぼら、だらしないという悪いニュアンスも含む

聖書(Leviticus 25:10)
Consecrate the fiftieth year and proclaim liberty throughout the land to all its inhabitants. It shall be a jubilee
for you; each of you is to return to your family property and to your own clan.

libertyは自由になること独立・自立することで、依存することの対義語となる、聖書ではfreedomと同じ使い方だ

(マグナ・カルタを根拠とする)ジョン・ロックを創始者とする自由主義の支持者と、エドマンド・バークを創始者とする保守主義の支持者は、乱暴な自己責任論を支持しない、貧乏や貧困は奴隷的依存状態の土壌となり、
神が与えた自由な状態に反すると考えるからだ(自由主義・保守主義の考える奴隷には政治制度における奴隷だけでなく経済的依存も含む)
そのため自由人(Freemen)として充分な自立をするための職業教育や、最低限の生活は守るべきものとする