>>909

今の日本の国際競争力の没落はオスマン・トルコの衰退と似ている

キリスト教徒(拉致してきた奴隷)から選抜したイスラム教に改宗させた不妻帯と不商業が規則の
厳格な秩序を持つ職業軍事組織であるイェニチェリはヨーロッパでは当初は絶対的優位を持った

イェニチェリはメフメト二世が、イラン・イラク・アルメニアまでを支配下におくサルタンの軽騎兵に圧勝した最大の功労者でもあった

スレイマン1世はハンガリーを勢力下におきウィーンまでも包囲し、その時代、イスラム教の勢力はキリスト教を制圧する勢いだった

しかし支配圏を拡大してそれを維持することでイェニチェリの相対的地位は上がり、一般のムスリムや
上流階級を組み入れられるようになった、さらに妻帯と商業を禁じる規則も破られるようになり、徐々に世襲制を拡大し腐敗が組織
に入るようになると、軍事的優位に綻びが見られるようになった

1世紀かけて規範は薄れ、妻帯者の縁故者がイェニチェリの大半を占めるようになり
サルタンに絶対忠誠を誓う規律や能力を持った軍事組織は見る影もなく
残ったのは過去の栄光のプライドと、私利私欲を追求する腐敗しきった組織

(現在と比べ科学技術のレベルは遥かに低いのにもかかわらず)オスマン・トルコは改革を行おうとしても、
イェニチェリが過去の実績をもとにして全てを潰していくことになる
17世紀後半からトルコは連戦連敗となる