愛知、岐阜県などが地盤のマックスバリュ中部(MV中部)と静岡県などに店舗展開するマックスバリュ東海(MV東海)は10日、2019年9月1日をめどに合併すると発表した。
イオングループの食品スーパー再編の一環で、統合後の売上高は3000億円規模になる見通し。
両社が手薄だった愛知県内の東三河地域への出店を強化する。

MV東海を存続会社として合併する。
合併比率や社名などの詳細は19年4月までに詰める。

エリアの競合はなく、店舗閉鎖はしない方針。
両社のディスカウントストア事業はグループの別会社に移管する。

10日に記者会見したMV東海の神尾啓治社長は「数年内には売上高5000億円を達成したい」と話した。
中部の主要食品スーパーではバローホールディングスの連結売上高が5440億円(18年3月期)で、新会社はそれに次ぐ規模となる。

MV中部は愛知、岐阜、三重、滋賀で118店舗を展開。
三重が地盤のフレックス、独立系食品スーパーのアコレ、ジャスコ(現イオン)系の中部ウェルマートの3社が1999年に合併し、00年に現社名となった。

MV東海は97年に経営破綻したヤオハンジャパンが前身で、00年にジャスコが100%子会社にした。
静岡や神奈川など4県で153店舗を展開している。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO36320150Q8A011C1L91000/