カジノで観光客が集まるなんて幻想 観光カリスマが語る
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180821-00546419-shincho-soci
発想が「リゾート法」と一緒

藻谷 カジノはどう思う? 
山田 正直、何を今さらという感がぬぐえないです。カジノを作ったところで
    うまくいっているところなんてほとんどないですよ。カジノだけでなく、IRそのものを
    ちゃんと理解してない人が多いです。

藻谷 IRとしてうまくいっているのは、シンガポールのマリーナベイサンズと、
    ラスベガスやマカオの一部くらい。圧倒的多数はうまくいっていない。

山田 IRでうまくいっているところも、カジノだけで儲けているわけではないですからね。
    最近、マカオはエコツーリズムも推進しています。ポルトガル統治時代の歴史的
    建造物もかろうじて残っているので生活文化を活かそうとしている。

藻谷 マリーナベイサンズも、日本人はあの奇天烈なビルの上にあるプールに入って喜んでいるだけ。
    カジノに行っている人はほとんどいない。ラスベガスでも日本人客のほとんどはショーや食事を
    楽しむのが主目的です。対して中国人は賭け事が大好きですが、七割が華人のシンガポールでは
    国民は高い入場料を払わねばカジノには入れない。ギャンブル中毒者の増加を防ぐためです。
    ですからマリーナベイサンズの場合、中国本土からのお客が頼りです。

山田 アメリカのカジノだって、ラスベガスの一部を除けばうまくいってない。アトランティックシティなんて
    落日の観光リゾート地です。韓国にもカジノが各地にあるけどそれで韓国経済が潤っている
    という話は聞いたことがない。