アメリカのトランプ大統領は、中央銀行に当たるFRB=連邦準備制度理事会が利上げを進めていることについて、「FRBは異常だ」と繰り返し述べて、これまでにない強い口調で批判しました。

これは、ニューヨーク市場の株価が10日、大幅に下落したことについて記者団から問われた際にトランプ大統領が述べたものです。

この中でトランプ大統領は「FRBは間違っている。金融を引き締めすぎている」と述べたうえで、「FRBは異常だ」と繰り返し、段階的に利上げを進めるFRBの金融政策を批判しました。

トランプ大統領は、前日の9日にもFRBの利上げが景気を冷やすおそれがあるとして、利上げを急ぐべきではないと述べるなど、たびたびFRBの対応に不満を示していますが、今回はこれまでにない強い口調で批判しました。

一方、ホワイトハウスのサンダース報道官も株価の下落についてコメントを出し、「アメリカ経済は非常に力強い。減税や規制緩和によって失業率はおよそ50年ぶりの低水準で、賃金も上昇している。トランプ大統領の経済政策がこうした歴史的な成功を生んでいて、持続的な経済成長の基盤をつくり出している」と述べ、アメリカ経済は堅調だという認識を示しました。

2018年10月11日 10時24分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181011/k10011667121000.html?utm_int=news_contents_news-main_002

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トランプ氏「FRBはクレージー」

トランプ米大統領が中央銀行の米連邦準備理事会(FRB)を「クレージー」と2回も連呼した。米国株の急落について記者団から質問が飛び、「FRBは間違っている。締めすぎている。FRBはクレージーだ。株価急落は我々が長く待ち構えていたところだが、FRBのやり方には賛成できない」と語ったのだ。

一昨日も「FRBはやるべきことをやっている。しかし、私は気に入らない。インフレは抑制されている。利上げは急ぐ必要…

2018/10/11 9:26日本経済新聞 
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3634489011102018000000/