2018年10月11日 11時43分

大津市で、中学2年の男子生徒がいじめを苦に自殺して7年となる11日、生徒が通っていた学校や、市役所で黙とうがささげられ、いじめ対策の徹底を誓いました。

平成23年10月11日、いじめを苦に自殺した中学2年の男子生徒が通っていた大津市の中学校では、体育館で集会を開きました。

はじめに、全校生徒約750人が、亡くなった生徒に黙とうをささげました。

そして、島崎輝久校長が「自分の命と周りの命を大切にする気持ちを高めてほしい」と呼びかけました。

大津市は、いじめの情報を知りながら、配慮を怠った責任を認めて謝罪していて、11日は市の教育委員会のフロアに、越直美市長をはじめ、40人余りの職員が集まりました。

そして、舩見順教育長が「教員一人一人が子どもに寄り添う必要がある」と訓示し、1分間の黙とうをしました。

市はこの7年間で、学校にいじめ対策専門の教員を配置したり、無料通信アプリ「LINE」で相談窓口を設けたりして、対策を続けています。

越市長は「亡くなった中学生のつらさや無念さが消えることはない。対策に終わりはない」と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181011/k10011667211000.html