路上に倒れていた女性を軽トラックでひいて死亡させたとして、自動車運転処罰法違反(過失致死)の罪に問われた大分県日田市日高の無職欅尾(くぬぎお)政人被告(70)の判決で、福岡地裁久留米支部は11日、無罪(求刑禁錮1年2月)を言い渡した。西崎健児裁判官は判決理由で「女性は直前に転倒しており、被告に過失はなかった」と述べた。

 欅尾被告は2016年10月7日午前5時半ごろ、福岡県久留米市大橋町合楽の国道で、自転車の女性=当時(69)=をひいて死亡させたとして逮捕された。

 西崎裁判官は「女性の自転車は軽トラックの約27メートル先で、別のトラックと衝突して転倒した。この距離では停止距離が足りず、衝突を回避できない」と認定した。

2018年10月11日 15時01分
西日本新聞
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/456734/