SUBARU(スバル)が出荷前に完成車のブレーキ検査などで不正を行っていた問題で、同社は国土交通省にリコールを届け出て、11日午後にも公表する。同社は無資格の従業員が検査を行っていた問題でも、昨年から今年にかけて計約42万台のリコールを実施した。検査不正に伴うリコールが相次ぐことで、同社の責任は一段と重く問われそうだ。関係者によると、ブレーキ部分などに関するリコールとなり、対象は数千台規模にのぼる見込みだ。

燃費や排ガス検査で不正があった自動車メーカーの多くは「再検証した結果、国の基準は満たしている」として、リコールをしない方針を示している。今回は事故に直結しかねないブレーキに関わる不正を含むため、スバルは速やかにリコールをすることになった。

スバルが9月28日に国交省に提出した報告書によると、出荷する全車両を対象に行うブレーキ検査で、検査員は不適切な数値を手書きで記入していた。ハンドブレーキを併用し、ペダルブレーキの制動力を正確に検査できていなかった。

2018年10月11日 15時00分
YOMIURI ONLINE
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