JR東海の金子慎社長は10日の記者会見で、リニア中央新幹線の名古屋駅建設に向けた用地買収について、「(駅の)西側は件数としてだいたい5割を取得できた」と述べ、今後も地権者との交渉をいっそう進めていく考えを示した。
一方、高層ビルが多く並ぶ東側については「(地権者に)個別にお話をさせていただいている。それぞれ協議中という段階」と述べるにとどめた。

JR東海によると、名古屋駅での工事は2016年12月に始めたが、用地取得が必要な駅周辺の着工は19年ごろを目安としている。用地取得も18年度中をめざしているという。
着工時期の変更があるのかを問われると、金子社長は「相手(地権者)のあることなのではっきり言いにくいが、着手へ向け進めていきたい」と話した。

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